無痛歯科治療 (後編)

 

無痛歯科治療 (後編)

歯科麻酔といっても実はいろいろ!
使われる注射器、注射針、麻酔薬など多種多様。

ここで少し注射針の話。
前編からの続きになりますが
針が細い」→「痛くない」 つまり、細い針ほど痛くない。
下の写真は0.5mmのシャープペンシル芯と33G(0.20㎜)の麻酔針の比較です。

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しかし現在は糖尿病管理などで使用するペン型注入器のみの扱いになっていて、まだ歯科麻酔には応用出来ていません。
早く開発されると良いですね^ ^

 

針の太さはG(ゲージ)で表され、18G(1,20㎜)~34G(0,18㎜)がよく使用されます。
太さによる使い分けは

 

⚪︎極細の針 ワクチンやホルモンなど、投与が少量でよいもの

 

⚪︎細い針 筋肉注射や皮下注射など一般的に使用される注射針

 

⚪︎太い針 点滴などある程度の量を必要とする場合や、採血時に使用(採血は少量であっても採血時の陰圧で血球が破壊され成分の変性が起きてしまうためある程度の太さが必要)

 

⚪︎極太の針 輸血など一気に大量の血液を送り込む必要がある場合に使う。

 

撮影に用意した針は

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18G   21G    23G  30G  31G   33G シャーペン芯

 

ウニクス川越歯科で使用するのは業界最細の33G針。歯科麻酔では30G針の使用が一般的です。
なぜでしょう?
痛みを与えない為には細い針。「なんで30G針が多く使われるの?」

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細い針ほど痛みを感じませんが、手で薬液を送り出すタイプの麻酔器では薬液を押し出す際に相当な握力が必要なのです。
一般的に握力の低い女性の先生には不向きだと言われ、男の先生でも腕をプルプルさせながら麻酔してました(笑)

力いっぱい握るので急に薬液が入り込み逆に痛みを与えてしまう場合も、、、。

 

そこで合わせて使うのが電動麻酔器です。

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モーターで麻酔薬を押し出しているために、ボタン一つで注入できて握力不要です。
そしてこの電動麻酔器はコンピューター制御!
麻酔注入時の圧力、速度、麻酔薬の使用量などをコンピューター管理で行っています。
そのため、一気に麻酔薬を注入されて気持ち悪くなった経験のある方や高血圧で体に負担をかけたくない方などの管理にも応用しています。

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麻酔一つで様々な工夫がなされているわけです。

 

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