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歯の根の治療

  • 歯茎に痛みの無い口内炎らしきものがある。 歯茎を押すと痛い。 噛むと痛い。 歯茎から膿が出る

    このような症状がある場合、歯の根の病気の可能性があります。

歯の根の治療は、大きく抜髄と感染根管治療に分けることができます。

歯の根の治療は「神経治療」「根管治療」「エンド」「根治(こんち)」など歯科医師によって様々な呼び方をされますが、大きく抜髄と感染根管治療に分けることができます。 抜髄とは、深い虫歯や噛み合わせの力によって歯が強く痛んだ結果、神経を取り除く治療です。しみる状態が極端に強い場合や被せ物による審美回復を希望された場合にも行われる事があります。
一方感染根管治療とは、かつて抜髄治療が行われた歯が再感染をおこし膿んでしまった場合や神経が自然に死んでしまった歯に行われます。腫れや痛みなどの症状が現れることはわずかで、多くは無症状か違和感程度しかありません。

根の治療の流れ

1虫歯の中には多数の細菌がいるため、徹底的に除去します。

2根の形態を整えます。

歯根の中に存在する神経管にアプローチし易いように形態を整え、神経管の一部を露出させます。曲がった根に対応する事や、処置のスピードアップ、患者さんの負担軽減、術中の視野確保のため行います。

3神経管の掃除をします。

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ファイルと呼ばれる器具で神経管の掃除をします。また、次亜塩素酸ナトリウム、EDTAといった洗浄液を用いて消毒していきます。根の中は肉眼で確認することができませんから、特殊な測定器を用いて根の長さや状態を計測していきます。

ファイルとは?
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先端の細さが0.06mmの物から1.40mmの物までの21種類さら用途に分けて各3種類の器具が必要となります。またこれらのファイルはJIS規格に規定されており、サイズの間違いが無いように持ち手が細かく色分けされています。

4きれいになった神経管に薬を詰めます。

ガッタパーチャと呼ばれる防腐剤を緊密につめ、細菌の侵入による再感染を防ぎます。

根管治療はここまでになりますが、これだけではまだまだ噛めるようにはなっていません。 続いて行われるのが「築造処置」です。築造処置とは家に立てる″柱″の役割です。この土台を入れた後に、最終的なかぶせものをいれて完成となります。

5根の治療(根管治療)のあとかぶせものを入れるには、 土台(コア)が必要です。

コア (歯の土台)

根の治療(根管治療)をした歯は、生きている歯と比べて、もろく割れやすくなるため、歯の神経のあった中心部分に人工の土台(コア)を作る事が必要になります。どんなに質の良いかぶせもの(クラウン)をかぶせたとしても、土台(コア)が悪ければ全く意味がありません。コアは一度装着すると外すのが非常に困難で、土台を入れた歯の再治療が必要になった時、歯が割れてしまうことがあり、抜歯のリスクを伴います。そのため、「土台(コア)はやり直しの難しい治療」だといえるかもしれません 。

メタルコア/ファイバーコア

通常、保険適応の範囲では銀合金でできたメタルコアというものです。
まれに、歯肉の変色をもたらします。また、金属なので光の透過性はありません。
また、歯よりも硬い材料で金属の「くさび効果」により、歯の根が割れてしまうということもあります。そして何よりオールセラミックを被せる際に、コアの金属が透けて見えるので、色調の再現が困難になります。以上のことにより審美性を追求する場合はファイバーコアというものを推奨しています。
これは光を通すので、オールセラミックスと組み合わせると大変美しく、審美的にもっとも優れています。また、特有の弾性(やわらかさ)を持つため、歯の根への負担を軽減させることのできる材料です。