親知らず
親知らずは「智歯」とも呼ばれ、通常前から8番目に位置する歯です。
一般的には18〜20歳位で生えてきます。しかし現代人は顎が小さいため、親知らずが生えてくるスペースが足りず、顎の骨の中に埋れてでてこないことや、隣の歯にひっかかり横向きに生えることもめずらしくありません。なお、完全に顎の骨の中に埋れている場合は一生涯出てこない事もあります。 お口の中を鏡でみて親知らずが無いと思っている方、実は隠れているだけかもしれません。親知らずの有無はレントゲン撮影で確実に診断できますので、一度診査してみてはいかがでしょうか?
川越歯科グループは小手術に該当するような難しい親知らず*の抜歯にも対応しております。
ご相談だけでもお気軽にお問い合わせください。
*横に向いていたり、骨の中に埋まっているような親知らずは、歯肉の切開や骨を削って抜く必要があります。このような難易度の高い抜歯は通常の歯科医院では対応できないため、大学病院を紹介されることが一般的です。川越歯科グループには、CT撮影の設備や口腔外科を習得した歯科医師がおりますので、難易度の高いものも含め、様々なタイプの親知らず抜歯に対応しております。(ただし、神経麻痺がおきる可能性がかなり高い場合や、心臓病や重度の糖尿病など全身疾患がある患者様につきましては大学病院を紹介させていただきます。)歯肉から少しだけ頭をだしているような親知らずは、歯ブラシをあてることが難しいため、むし歯や歯周病になる可能性が非常に高いです。
親知らずは必ず抜くものですか?
親知らずだからといって、かならず抜く必要があるわけではありません。親知らずを抜いたことによるメリットとデメリットを比較検討し、どうするか患者様と相談して決めていくのが川越歯科グループの方針です。
具体的には以下の場合には抜かずに残しておくことが多いでしょう。
- まっすぐ生えている親知らず。
親知らずはしっかりと歯ブラシをあてることができるため、きれいな状態で維持することが可能です。親知らずがまっすぐ生えるだけの十分なスペースが必要なため、顎がもともと大きい方が該当します。
- 抜歯になる場合
親知らずの手前の歯がなくなってしまったため、親知らずを利用してブリッジにしています。また入れ歯を固定する際に、はり金をひっかける歯として親知らずを利用することもあります。ただし、まっすぐ生えている親知らずでないと利用することは難しいです。
- 親知らずの移植を考えている場合。
失ってしまった歯のかわりとして、親知らずを移植することが可能なことがあります。ただし親知らずの移植には、根の形態や大きさ、生え方など、いくつか条件があります。
痛みや腫れはどのくらい?
親知らずを気にして来院される患者様のほとんどが、痛みや歯肉の腫れなどの症状がでています。こういった症状が出ている時に歯を抜くと、麻酔が効きにくかったり、術後の痛みや腫れが大きくなってしまいます。そのため教科書的には、消毒や薬によって親知らず周囲の炎症をおさえてから抜くべきだと、考えられています。 しかし何度も炎症状態を繰り返していると、消毒や薬の効果が得られなくなり、麻酔の効きにくい状態で抜かなくてはいけなくなります。 そうならないように、症状のない親知らずでも将来悪さをするような可能性がある場合は、早い段階で計画的に抜くことをおすすめしています。
どのタイミングで抜けばいいですか?
抜いた後の痛みや腫れは個人差が大きいので一概にはいえません。ただ一般的には、上の親知らずは下にくらべて、抜いた後の痛みや腫れが少ないと言われています。また、横に向いていたり骨の中に埋まっている親知らずは、抜いた後の症状が大きくなります。